ヒトツバタゴ(なんじゃもんじゃ)の花が咲きました

さすが植木の町、稲沢にある高校です。大抵の植木はあるんじゃないかなぁと思います。
本館と南館の間に、ヒトツバタゴの木があり、まもなく満開を迎えます。

結構、自生ではめずらしい木で、中国、台湾、朝鮮半島、日本にしかありません。日本でも対馬、岐阜県木曽川周辺、愛知県(木曽川沿い)にポツポツとある珍しい分布形態をとります。
当然、稲沢東高校のヒトツバタゴは自生しているものではなく、人の手によって植えられたものです。
自生地は入鹿池の近くにあります。
ヒトツバタゴは雌雄異株ですが、雌花のみをつける株はなく、雄花をつける株と、両性花をつける株がある雄株・両性花異株があります。雄株だと実がなりません。稲沢東高校のヒトツバタゴがどっちかは秋にお伝えします。

日本では希少種で、絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)に指定されています。

上から見たところ。

まさに雪をかぶっているみたいです。

初夏なのに、雪をかぶるヘンな木なのです。

花はこんな感じです。
ヒトツバタゴは学名を「Chion anthus retusus」といいます。

Chionは「雪」、anthus は「花」、retususは「ちょっとへこんだ形」という意味です。

ですから、「葉がちょっとへこんだ形の雪のような花」という意味の学名をもちます。まさにそのとおりでしょ。